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チョコ停対策

2017年08月10日 (木)18時20分PM

生産技術を担当している矢後です。

昨年の8月の中旬に入社し、約1年が経ちました。

この一年間は、治具の設計、機械のセッティング等を行ってきましたが、

サイズ感の違いに苦労し、いつの間にか時が流れてしまいました。

 

今回は、入社当事からお付合いしている自動組立機のチョコ停対策を紹介します。

自動組立機とは、コイルと棒を組立てる機械です。

P1140924-2P1140946-1

 

左側の画像が組立機の全体です。

右側の写真のペンの上に写っている棒の

先端部にゴマ粒程のコイルが挿入されます。

 

対策の項目として設備の操作パネル上に、異常履歴が残る仕様になっておりその項目を

基に回数の多い

 

・ロボット動作異常

コイルを搬送して棒に挿入するロボットの動作異常

・組立負荷異常

コイルを棒に組付け(挿入)時の値異常

 

以上2項目の対策を実施しました。

 

ロボット動作異常

現状把握

・同位置に設置の溶接機を使用しない時は発生しない

・ランダムに発生する

P1140614-1

 

ロボット部

 

調査・対策

PLC内ラダーを調査 → ロボットユニット本体のエラーという事が解り、

ロボットのコントロールボックスで発生するエラーコードを調査

→制御電圧の低下

・電源を別系統にし、単独にして電圧低下を軽減

・ノイズフィルターの設置

以上2項目を試しましたが効果無し。上記した“溶接をしない時に発生しない”という

条件から、相違点を再検討したところタクトが違うのにスピードが同じだった事が分かり

ロボットの動作スピードを減少させたところ、エラーが発生しなくなりました。

各動作の終了信号をとってプログラムが組まれており関係無いと思いますが、

結果的にOKです。この件に関しては今後調査し理解していきます。

 

 

 

オーバーロード異常

現状把握

・ランダムに発生する

P1140615-1

測定部・組付部

 

調査・対策

設備のインデックステーブルに複数のステーションがある為、

調査したところステーションによって片寄りがある事が判明。

制御的には、異常の無い事を確認しメカ的な異常と判断し、

各ステーション、ワークチャック部のストロークを調整したところ

エラーが発生しなくなりました。

 

自動組立機のチョコ停ついては、流れる品番・ロットにより内容が変化しますが、可能な限り

変化に対応出来る調整・改造を進めていき、製造部門が効率良く仕事が出来るように

していきたいと思います。

 

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