技術情報
開発レポート
ロウ付けのご紹介
開発を担当している森です。
ホームページのソリューション事例「多彩な溶接・接合技術」にもご紹介しておりますが、弊社では様々な接合が可能です。お客様のご要望に対し、最適な接合方法をご提案しております。
今回は、少し前から取り組んでいるNiロウ付けについて簡単にご紹介いたします。
弊社では一般的なNiロウではなく、純Niを使用しております。不純物を嫌ったり、高温環境下で使用されるお客様が多いためです。もちろん一般的なNiロウの取り扱いも可能です。
以下に、Niロウ付けの実施例をご紹介いたします。
材質はW(タングステン)、Mo(モリブデン)、Al2O3(アルミナ)です。
1.Al2O3とMoの接合
こちらは接合部の断面写真(SEM像)です。Al2O3とMoの間に、Niロウが隙間なく溶け込んでいることが分かります。
2.MoとMoの接合
この接合は、諸事情により慌てて???実施したものですが、キレイに仕上がりました。肝心の強度も十分です。
3.WとWの接合
この写真の右側は、以前ご紹介した弊社のW製含浸電極となっています。この接合には大変苦労しました。因みに弊社の含浸電極は、お客様からは消耗しにくいと好評をいただいております。ありがとうございます。
引き続き他の材質(金属やセラミック)についても検討したいと考えております。接合について何かお困りの事がございましたら、お気軽にご相談ください。
よろしくお願いいたします。
2017-04-14