営業スタッフから
多条・多層巻コイル
営業の大坂です。
今回は、現在取り組んでいる、多条・多層巻コイルについて紹介します。
岳石電気では、MEDTECやMEDIXなどの様々な展示会で、多条巻きコイルを紹介してきました。実際に、多条コイルについては、ある程度の実績を積んでいます。
SUS3条巻コイル SUS4条巻コイル タングステン4条巻コイル
これらを見て、お客様から『トルク性を向上させるために、多条かつ多層で巻いてみたらどうだろう?』との相談を受けました。
これは、是非トライせねば。。。と思い、社内検討を始めました。
早速、弊社の秘密部隊 TUG(テクニカル・ユーティリティ・グループ)を投入!このTUGとは、岳石の技術を知り尽くした3名からなる技能集団で、不可能はありません。(何か恰好いいですね)
2層の短尺ものは、日常的に製造しているので、今回はSUSを使用した長尺にチャレンジ!(長尺と短尺ものでは、巻線機構が違います)
巻き返しコイル
まずはじめに、手巻きにてテストをし、素材の特徴や多層独自のメカニズムを確認します。実際に手巻きをしてみると、2層以降からワイヤーの歪が蓄積され、3層へと進むとさらに歪によるコイルバックが激しくなり、うねりが発生。初期実験の現物は、このようになりました。
今後の課題は、このコイルバックによるうねりの除去、および切断面の改善です。最終的な目標は、多条による多層巻コイルなので、こんなところでつまずいている訳には行きません!継続的にチャレンジをして行き、報告をしますので、よろしくお願いします。
2017-05-19