開発レポート
ポーラスタングステンの表面加工
開発課の島田です。ポーラスタングステンを作製する場合、狙った気孔率で作製しますが、加工後に穴が埋まってしまうことがあります。そこで前回ご紹介した電解研磨とは異なりますが、ポーラスタングステンの表面加工にトライしてみました。
穴の埋まったポーラスタングステンのSEM写真が以下になります。
穴がつぶれていて、ふさがっています。
この試料を溶剤に浸しエッチングさせて溶かします。溶かしすぎると試料自体がボロボロになってしまうため、頃合を見て確認します。
穴が確認でき、ポーラス体だとはっきりわかります。
今回のテストでは、表面を後加工することで塞ぎ込み取り除くことができました。ただ、完全にコントロールできているわけではありません。今後は加工の幅をさらに広げられるようにしていきたいと思います。
話は変わりますが、先日再生可能エネルギー世界展示会に行ってきました。展示会では様々な分野の再生可能エネルギーについての研究成果、技術や製品の紹介をしていました。世界的にもクリーンなエネルギーを使用していこうという流れであり、当然日本もその方向に向かっています。ただ費用や効率化等の課題も多くあります。岳石電気としては、こういった地球環境に貢献できる課題に対しても積極的に挑戦し、支えていきたいと思います。
2018-06-22