技術情報
開発レポート

特殊コイルの紹介

こんにちは営業部技術課の川上です。今回は岳石電気としては珍しい「ポリエステル銅線」を使用したコイルのご紹介です。

ポリエステル銅線とは、ポリエステル樹脂のワニスを導線上に焼き付けたエナメル線で、 耐熱性、絶縁性、耐溶剤性、高周波における誘電特性に優れており、電気的特性が良好な代表的なマグネットワイヤです。用途として、 汎用モータやトランス、ソレノイド、コイル、携帯用発電機などに使用されます。

マグネットワイヤとしては幾つか種類が有り、許容最高温度や強度によって選択されます。例えば許容最高温度であればポリイミド銅線が220℃と最高ですが、被膜(樹脂)の強度が弱いといった弱点も有ります。今回使用しているポリエステル銅線の 許容最高温度 は155℃程度となります。

樹脂がコーティングされているので、絶縁性に優れているのですが、マグネットコイルとして使用する為には導通させなければなりません。その為、被膜を除去する必要が有るのですが、これには特別な薬品を使用します。

下の写真では判り易くする為に、リード(足)の上側は素の状態(茶色光沢有り)とし、リード下側に薬品を塗布してみます。(色的には台所の嫌われものGにそっくりです)

1分ほど漬けておくと自然に被膜が浮き出してきます。こうなれば布で軽く拭き取るだけです。 この作業を見ていると、青春時代に湘南の海で焼き過ぎて剥けた皮膚を思い出し、甘酸っぱい気持ちになります。。。

さらにお客様の要望によっては仮半田付けを要望される場合も有りますので、その際には半田槽に漬けると、被膜部分は半田を弾き、被膜の除去された部分にのみ半田が載ります。

と言う事で今回は特殊なコイルについて御紹介致しました。弊社ではタングステンだけでは無く、SUS・Mo・Pt・Niなど様々な材種にも対応致しますのでお気軽にご相談下さい。

2022-04-18
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