技術情報

たかがネジ穴、されどネジ穴 M1.6精密ネジ

こんにちは 岳石電気です。

先日北陸方面のお取引様を訪問させていただきました。
日本海に面した雄大な景観は、なんとも心が洗われました。

そして北陸地方といえば、日本海…海鮮…!
お寿司(と日本酒が)驚くほど美味でした・・・
大変ごちそうさまでした。


私、老後は北陸に住もう!と心に決めました。

 

今回は、タングステンのM1.6タップとねじのご紹介です。

たかがネジ穴、されどネジ穴。

 

今回は1.6mmネジ穴なので、径1㎜以下の工具を使用します。
が!タングステンはとても固い金属。
工具が負けてカケが発生したり、タップが垂直に立たなかったり、
鉄やステンレスのようにはいきません。
小径であればあるほど、ネジの穴をきるだけでも、それなりの工具選定とノウハウが必要です。


〇手前がM1.6 奥のタップはM3

 

こちらはタングステンM1.6の雄ねじ(すりわり)
自動盤で製造しているため、量産時にもコストを抑えた製造が可能です。

タングステンネジは主に高温環境や強度が必要な個所で使用されます。

 

こちらはタンタルのM1.6タップです。(右はM3)

タングステンとまた加工性が異なり、タンタルは比較的柔らかいのですが、
タンタルも「難削材」と呼ばれるだけあって、切り粉を引きずりやすく、加工硬化する材質です。
微細なネジ穴を垂直にたてるのは難しいですが、t2貫通で加工しました。

タングステンもタンタルも特にM2以下は市販品がありません。
当社ではご希望に合わせてオーダーメイドで製造しています。

特殊用途ではありますが、ご入用の際にはぜひ岳石電気にご相談ください。

2025-11-04
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