開発レポート
カーボン
開発を担当している森です。
21世紀はカーボンの時代と言われ、近年ではカーボンナノチューブ(CNT)やグラフェンなどの話題で持ちきりとなっています。我々も、タングステンやモリブデンだけでなく、そのあたりでも何か面白いことができればと考えておりますが、いきなり最先端の研究開発となると難しいですので、先ずは基礎的な実験から・・・・
ということで今回は、現在実験を行っているカーボンのコーティングについてお話ししたいと思います。内容は、カーボンの粉末を溶いたスラリーを金属の板に塗って加熱し、付着させるというものです。
先ず分かったのは、平面に均一に塗ることの難しさです。写真はきれいに塗ることができた部分です。
次に不活性ガス雰囲気中で、高温で加熱したところ、無くなってしまいました・・・。 原因調査中です。
気を取り直しまして、今度は真空雰囲気中で加熱しました。温度は先程と同じ条件です。
カーボンの被膜は残っていました。 一安心です。
ですが、下の写真の様に、所どころにムラのある部分も現れました。やはり均一に塗ることは難しく、今後の課題となりそうです。
引き続き実験を繰り返し、ノウハウの蓄積や条件の最適化を図っていこうと思います。
2017-07-14