HeavyAlloy and Resin tungsten タングステン合金・樹脂タングステン
タングステンは目的に合わせた合金や、機能性を持たせた特殊材料もあります。
1.タングステン重合金(ヘビーアロイ)
比重18のタングステン重合金の結晶観察(500倍)
概要
タングステン粉にニッケルや鉄、銅などをを加えて焼結したタングステン合金です。岳石電気ではこららの構成をフレキシブルに可変させることで、比重を変えたり、特性を変えたりする対応が可能で、実験用・少量試作などもお引き受けしております。
岳石電気での製造例
高い比重を活かして、釣り具としてのルアーやダーツバレルなどのアミューズメント製品や、高い遮蔽性を活かした医療や原子力関連の部品として使用されています。
医療用・放射線遮蔽用として加工されたヘビーアロイ製品
2.多孔質タングステン
多孔質タングステン
孔にエミッターを含浸させた後
多孔質タングステンに、放電性を高めるエミッターを添加したものです。
概要
多孔質タングステンは、内部に細かい孔が毛細管の様な構造になっている材料です。毛細管現象を利用して、この孔の中に目的に応じた物質を充填することが可能です。また、空孔率は求められる機能によって可変です。このように、岳石電気では材料選定、加工だけではなく、機能性材料の開発も受託しております。
岳石電気での製造例
仕事関数が低く、放電が極めて安定しているランプなどのベース材料として利用されています。
高安定UVランプ用含浸焼結(先端部)電極
3.樹脂タングステン
シートなど樹脂タングステン製品
概要
タングステンは一般に焼結という技術にて金属として利用されています。 その他に、毒性が強い鉛の代替材料として、より安価に、簡単に、重さや放射性遮蔽性能だけを利用するための材料も存在します。それが樹脂タングステンです。岳石電気では、フレキシビリティーをもたせた樹脂タングステンシートをはじめ、硬度が高い樹脂を利用したものなども対応可能です。