タングステンにはいろいろな材料があります。一般的に、機能性や加工性を出す為に添加物を入れる事が多いのですが、ここでは、意識して添加物を入れない純粋なタングステン系の材料をご紹介いたします。
タングステン線スプール（日本タングステン飯塚工場展示）
一般に、純度99.95%以上のタングステンを純タングステンと呼ぶことが多いのですが、ここでは意識して添加物を入れないタングステンのことを意味します。比較的再結晶温度が低く、カリウム添加のタングステンに比べ、柔軟性に富み、加工がしやすい材料です。反面、熱脆化が生じやすい材料です。岳石電気では、カリウム等の添加物を嫌う、放電灯用電極や半導体などの部品用の材料として使用をします。
同じ純タングステンでも材料メーカーによって微量混入物の内容が異なっています。これらを加味した上で、お客様に最適な材料をご提案しております。
高純度タングステン1600℃再結晶 ５Ｎタングステンを1600℃水素熱処理をして、結晶分析したものです。
極めて不純物が少ない、純度99.995％以上の純度（４ＮＷ）、 またはさらに超高純度の99.9995%以上（５ＮＷ）のタングステン材料です。 熱間使用中の放出ガスも極めて少ない材料ですが、加工における再結晶温度が非常に低く、 かなり脆化しやすい材料です。そのため、この材料の扱いには経験が必要です。
岳石電気は、この材料の初期の開発段階から関わり続けています。 よって我々が使う高純度材料は特別で、個々のお客様のご要望や製品特性にあわせ、 超微量の含有元素の仕様を規定したり、また、岳石電気における加工や仕上げの内容を変更するなど、 材料の個性や特性、お客様の真の要望とのマッチングまでコンサルティングさせていただきます。
