universe 航空・宇宙関連
高融点や耐食性という特徴をもつタングステンは、宇宙という高温環境での使用に適しており、衛星の電気推進機のヒーターや電極としても使用されています。
人工衛星
探査機や人工衛星の電気推進機(イオンエンジン・ホールスラスタ)として用いられているのは、高電流密度、長寿命が特徴の含浸型カソード。JAXAや各大学と共同で開発しています。
この分野で使われている岳石製品の一例
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チタン 複合加工
M2.5ネジ、Φ1.2穴加工
Rがついた溝にΦ1のポケット加工をしています。
丸棒から削り出したチタンの複合加工です。 -
チタン t0.8薄肉加工
チタンt0.8の薄肉加工
円筒形状の場合は力を均等にかけれらますが、あえて難易度の高い角の薄肉を切削で造りました。 -
コバール 推進機チャンバー
小型衛星の推進機部品のイメージしたサンプルです。
穴は全て貫通孔になっています。
サンプルとしてコバール以外にSUS316、Al7075でも製作しました。 -
アルミ t0.1薄肉加工
軟らかく変形しやすいアルミのt0.1の切削薄肉加工。
さらに溝を掘りました。
研磨加工は高額の為、切削加工でコストダウンが可能です。 -
LaB6(六ほう化ランタン)
仕事関数が低く高融点であるため、主に熱陰極として使用される材料です。
分析機器や産業機器などの他、宇宙分野にも応用されています。
仕事関数 2.7eV、融点 2,210℃ -
直熱型含浸フィラメントカソード
高電流密度、長寿命が特徴のカソードです。ディスペンサーカソードともいわれます。TWT(進行波管)、クライストロン、マグネトロン、X線検査、線形加速器、電気推進などに使用されます。仕事関数 1.8eV